2019年(平成31)年1月吉日
お客さま各位
年頭のごあいさつ
新年おめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。引き続き、ますますのご高配を賜りますよう、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて本年は、言うまでもなく平成31年であり、平成最後の年となります。干支では「己亥」(きがい)(つちのとい)、十干十二支の第36番目に当たります。60年を一時代とした後半30年の6年目です。昨年の干支の意味を覚えていらっしゃいますか。戌(ぼ)には、枯れ果てるという意味があります。そして来年の十二支、子(ね)には、繁るという意味があるそうです。「枯れる」と「繁る」の間にあるのが、「亥」の年です。
狭間にある干支、猪、十二支の終わりの干支でもあります。始まりの干支である子を迎える前の一端の締めくくり。いかがですか。端的に言えば、亥の年とは、バランスを取らなければならない年と言えそうです。
象徴的なのが、元号です。5月1日より新しい時代がはじまります。これはまさにバランスの年を象徴した出来事です。10月1日からは、消費税も増税され、軽減税率制度がスタートします。これまでにない税の仕組みが社会で動き出します。これもバランスが求められる端緒です。働き方改革も、さらに進んでいくでしょう。これもバランスです。労働の権利と義務を整理していかなければなりません。また働き方改革の裏返しは、遊び方改革とも言われています。個人の生活空間においても、オンとオフのバランスが問われていきます。お給料の中で、生活をどうやりくりするか。総務省の家計調査によると、衣類にかけるお金は5年前より8%減少し、通信費にかけるお金は5年前より16%増えたとなっています。個人生活の変化≒遊び方改革が、働き方改革とバランスしていきます。外国人旅行客および労働者の増加、さらに国際会議、国際競技大会など複数の大規模イベント開催により、社会環境の変化も巷で一段と肌に感じられる年になるでしょう。そうしたなかで、精神的なバランスを取ることが各人の課題になります。教育の現場では、すでに10人に1人が自閉症の予備軍だとも言われています。この数が増えるのか、減るのか、今年はその流れを占う重要な年になります。 このように、さまざまな局面で、バランスが問われていきます。つまりよくバランスが取れた一年になれば、来年は干支のはじまりということで、勢いよく栄えていくことになります。逆に、バランスを崩してしまえば、スタートダッシュが掛けられないので、来年は上手くいきません。終わりがよければ始まりも良くなる。今後の12年一回りを見据えた、入念な準備の年にしていただきたいと願っています。
最後になりましたが、皆さまのご健康、ご長寿、ご無事、安穏、ご家庭の和楽、事業の益々のご繁栄を衷心よりお祈り申し上げ、念頭のごあいさつとさせていただきます。
所長 山下明宏
昭和38年 | 生まれ |
平成7年3月23日 | 開業 |
平成8年1月26日 | TKC全国会入会 |
平成16年7月 | TKC東京都心会副会長 |
平成23年7月 | TKC全国会副会長 |
平成23年7月 | TKC東京都心会会長 |
平成29年7月 | TKC東京都心会顧問 |
現在に至る |
■『テキトー税理士が会社を潰す』
■『税理士の使命』(共著)